「さぁ。着いたよ。」
声を掛けられ、シートベルトをはずし車を降りる。
そこには、洋風な雰囲気の家が建っていた。
(もっと、古い家を想像してたけどこんなに大きな家だなんて・・・・・・。)
まるで、外国にあるバルコニーがついた小洒落た家みたいだ。
「ずいぶんと大きな家なのね・・・・・・。」
「あ、あぁ。ウチの両親、昔から海外旅行が趣味でね。良く知り合った外国人の家に泊まってたみたいなんだ。それで外国の家がすっかり気に入ってこんな豪邸みたいな家にしたんだ。まぁ、最初ウチに来た人は皆びっくりしてたけどね。アハハハ・・・・・。」
「そ、そうなんだ。」
「大丈夫だよ。ウチの家族は、皆優しいし。君のことも暖かく迎えてくれるよ。」
「う、うん。そうね・・・・・・。」
(でも、やっぱり不安だな〜。)