「君は、2年の時同じクラスになって一緒に行動するようになった。でも、君は『ただの使える道具』としか思っていなかった。だから、万引きをさせたりお金を渡させたりしてパシリとして扱うようになった。それは、社会人になってからも続いた。」




「そんな・・・・・・。」





「百合子はね。君のことを『友達』だからって言っていた。僕も言ったんだ。お金を渡すのは辞めようって。でも、百合子は笑っていたんだ。君を信じてね。いつか君が辞めてくれる日を願って。」





「・・・・・・・・。」






「でも、あの日百合子は帰ってこなかった。」