「ただいま〜。」




「お、お帰りなさい。一輝さん。」




「うん。」





軽い返事をしてそのまま部屋に行ってしまう一輝さんを引き止めた。





「か、一輝さん!!」





「ん。どうした?」






「あ、あの。話したいことがあるんだけど。良いかな?」





「うん。良いよ。」





笑顔で微笑んで食卓の椅子に座る一輝さん。





(あの子のことを確かめなくちゃ・・・・・・。)





「それで、話って・・・・・?」





「今日、掃除していたらこれを見つけてしまって。ねぇ、この子は一体誰なの?」





「・・・・・・。」





突然、黙り込んでしまった一輝さん。





(どういうこと?私は一体どこの誰なの?)





「か、一輝さん。聞いてる?」





「・・・・・・。」





「ねぇ!!一輝さんってば!!」





立ち上がろうとした時、足に強い激痛が走った。





カッターナイフが足に突き刺さっていたのだ。





「ぎゃあああああああああああああああ!!」





私は、自分の口から聞いたこともないような叫びを上げながら、床に倒れ込んだ。





「うるさいなぁ。少し静かにしてもらえないかな〜?」






一輝さんは、倒れた私のお腹に足で勢いよくドンッと踏みつけると、私は気を失ってた。