「それくらい隠せばいいじゃない」
大雑把だなあ。
「そういう問題じゃないだろう、春芽くん」
教師と生徒という立場だと知って、一応の常識を持った在義父さんには、現状は少々痛い思いなのだろう。
マナさんに対して強気だ。
「でも先輩。流夜くんの教師なんておまけみたいなものなんですから、そこまで気にしななくていいんですよ」
いや、気にしようよ。
思わず出かかった声を慌てて呑み込んだ。
本当に非常識な頭をしているなあ……。
「それにほら。咲桜ちゃんだってそろそろ彼氏とかいてもおかしくない年頃ですよ? そこらへんの男に掻っ攫われますよ?」
「なっ……」
在義父さん、絶句。いやちょっと待ておい。