「失礼しまーす」

「………」

笑満の元気な声に、私は小さくなりながら続いた。私ほど無駄にでかいと、小さくなるのも大変だ。

中には流夜くんがいて、私たちに驚いていた。

「松生、どうした?」

「咲桜もいますよ。先生、咲桜になにしたんですか?」

「……は?」

いきなりの挑発的な言葉に、流夜くんは面喰らった様子だ。

「いえ、咲桜が今朝先生のところにいたとか聞きまして。途中の記憶がないって言うんで、まさか妙な真似してねーですよね、と思って確認に来ました」

昏い微笑みを見せる笑満に、流夜くんは眉根を寄せた。