「……え?」
「昨日、ね、雨降ったから流夜くんのとこで、一緒に夕飯食べたんだ。そんで、ちょっと首のことで発作起こしちゃって……、母さんのこと、話した。それから眠っちゃったのかなあ……意識がぷっつり切れて、起きたら『流夜くん』て呼んでて、一緒の布団にいて、私が流夜くんに抱き付いていた、というのが今朝の報告です。……私はなにをしたんでしょうか……」
話すうちに、項垂れて行く。懺悔でもしているみたいだ。
「なんか……なにを悔いればいいのかとか、もうわけわかんなくて……笑満さん、私はどうすればいいんでしょうか」
「取りあえず状況整理しようか」
詳細を聞いて落ち着いた笑満は、ぽん、と私の肩を叩いた。
混乱中の私からすればその冷静さが憎らしい。ので、ぽん、とお返しに笑満の肩を叩いてみた。何の意味もない行動だ。