「先生」

「あ、ああ……」

申し訳なく思っているのか、先生の声も引き攣っていた。

「私今ものすごくドキドキしてます」

「………」

「なんだったら今、吊り橋効果で恋に落ちるかもしれません」

「それは使い方少し違わないか? なんだったら落ちてもらっていいんだが」

なんか戯言(たわごと)を言われた。

「なので、包丁の使い方を覚えるまでは一人で使わないでください。怖いです」

「……すまない……」

先生、色々と極端に壊滅的だな。