「う?」

私が首を傾げると、笑満は真剣な瞳で見てきた。

「それ、絶対秘密だよね?」

「う、うん。警察関係の話だし、知られたら先生にも迷惑かかるし――

「あたし、アリバイ作りの協力とか何でもするから、頑張ってね。在義パパと結託して学校を騙す自信、あるから」

ものすごく力強く言われた。私は当惑する。

「あ、ありばい? 何を頑張るの? って言うか何故父さんと結託……」

「え? 咲桜、先生のことすきでしょ? 今は偽婚約だけど、卒業しちゃえば関係ないし。あ、その前に先生が教師辞めるんだっけ?」

「………」

「あれ? 違った?」

「………」

「咲桜―?」

「………っ! ええええっ⁉ 私先生のことすきなのっ⁉」