結局、石井が手に入れた証拠の画像はSNSのスクリーンショット画像で、そこには見崎史佳が撮ったと思われる『執事のシャルール』のカウンター席にひとりで座っている羽菜子の写真と、コメントがあった。
コメントには『タナカハナコ。ただいまパパ活中』
それを見た笹木の激怒ぶりは凄まじく、SNSに参加して笑っていた庶務課の女の子ふたりにも怒りの矛先は向かった。
相手が女性なだけに、声も荒げずもちろん暴力も振るわないが、
『どういうことか、なぜハナコがこんなことを言われなくちゃいけないのか、ここで、ちゃんと、説明してください』
そう言って庶務課を動かなかったのである。
会議室には、先に保坂や庶務課の女性たちが呼ばれて事情を聴かれたということだった。
そこには経理の岡部課長も同席し、彼女たちが少しでも誤魔化そうものなら容赦しなかったというのは、後から聞いた話だ。
会議室に入ると総務部の部長。
そして専務取締役が待っていた。
「笹木、君が保坂を殴った理由は」
「えーっと、申し遅れましたが、俺と彼女は付き合ってます。恋人として保坂が許せませんでした」
なぜだか意気揚々として上を向いている笹木は、悪びれることもなく当然のように言う。
「だからって、いきなり暴力はないだろう?」
コメントには『タナカハナコ。ただいまパパ活中』
それを見た笹木の激怒ぶりは凄まじく、SNSに参加して笑っていた庶務課の女の子ふたりにも怒りの矛先は向かった。
相手が女性なだけに、声も荒げずもちろん暴力も振るわないが、
『どういうことか、なぜハナコがこんなことを言われなくちゃいけないのか、ここで、ちゃんと、説明してください』
そう言って庶務課を動かなかったのである。
会議室には、先に保坂や庶務課の女性たちが呼ばれて事情を聴かれたということだった。
そこには経理の岡部課長も同席し、彼女たちが少しでも誤魔化そうものなら容赦しなかったというのは、後から聞いた話だ。
会議室に入ると総務部の部長。
そして専務取締役が待っていた。
「笹木、君が保坂を殴った理由は」
「えーっと、申し遅れましたが、俺と彼女は付き合ってます。恋人として保坂が許せませんでした」
なぜだか意気揚々として上を向いている笹木は、悪びれることもなく当然のように言う。
「だからって、いきなり暴力はないだろう?」