十五分ほど待ち、私は立ち上がった。歩を進める度に少しずつ真澄との距離が縮まる。高揚感より緊張感が高まる。
私の恋愛がノーマルでない以上、当たって砕けろの精神は当の昔に捨てたつもりだった。無用心に突撃したらフラレるだけでなく、下手をしたら変質者扱いされてしまう。これがなかなか辛い。選ばれなかっただけではなく、人間というカテゴリーからも除外されてしまったかのような寂寞感に襲われる。
だから当初の予定では、本田を介して、徐々に知り合いになり、もう少し真澄のことを知ってから今後の行動を考えようと思っていた。
私の恋愛がノーマルでない以上、当たって砕けろの精神は当の昔に捨てたつもりだった。無用心に突撃したらフラレるだけでなく、下手をしたら変質者扱いされてしまう。これがなかなか辛い。選ばれなかっただけではなく、人間というカテゴリーからも除外されてしまったかのような寂寞感に襲われる。
だから当初の予定では、本田を介して、徐々に知り合いになり、もう少し真澄のことを知ってから今後の行動を考えようと思っていた。