「今日も可愛いお弁当袋ですね?」

 チラリと僕の方を向いてから、彼女は正面を向く。
 
「あぁ、これ? そう?」

 きめ細やかな彼女の横顔に見入ってしまう。ピンク色のチークも愛らしい。まつげも長いが、つけまつ毛だろうか。
 
「彼女さんからですか?」

 しれっと彼女の口から""彼女さん"なんていう単語が出てきてドキリとしてしまう。