その真澄の僕を見る瞳の色が変わったことに気づいたのはいつ頃だっただろう。
正直――怖かった。僕は真澄をそのような目で見たことがなかったし、この先もないことも分かっていた。何より今まで培ってきた二人の関係というか距離感というか――僕と真澄ならではの空間が壊れてしまうのが耐えられなかった。
その時感じたものは危機感というべきか喪失感とというべきか。とにかく寂しさと侘しさに関わる全ての感情に支配されても尚、僕は真澄に対してはっきりとした態度を取ることができずにいた。やはりヘタレだったのだ。徒に時間がだけが過ぎ、お互い社会人になっても、歪む二人の関係は変わらない。ピンと張り詰めた一本の糸の上を歩くような危うい日々の連続だ。
正直――怖かった。僕は真澄をそのような目で見たことがなかったし、この先もないことも分かっていた。何より今まで培ってきた二人の関係というか距離感というか――僕と真澄ならではの空間が壊れてしまうのが耐えられなかった。
その時感じたものは危機感というべきか喪失感とというべきか。とにかく寂しさと侘しさに関わる全ての感情に支配されても尚、僕は真澄に対してはっきりとした態度を取ることができずにいた。やはりヘタレだったのだ。徒に時間がだけが過ぎ、お互い社会人になっても、歪む二人の関係は変わらない。ピンと張り詰めた一本の糸の上を歩くような危うい日々の連続だ。