「いやぁ、それしちゃうと会社に居づらくなっちゃうので、先輩に対して恋愛感情はないってことだけハッキリ言います。なので、真澄さんも告白しません? 次に進むために」
「琉一に? 好きだって?」
「そうです。真澄さんも幸せになる権利あるじゃないですか? いつまでも無駄な時間過ごしてたら、私も真澄さんも中年になっちゃいますよ」
「うん……そうだね。分かった」

 ずっと見て見ぬふりをしていたが、確かにそろそろ潮時なのかもしれない。