拝啓
 足長おじさん、突然ですが、今日は手紙を書く気が起こりません。
 脳細胞が宇宙に家出してしまったような感じなのです。

 ――でも、お約束なので一応書きます。

 以前、梅さんに「良心に従い『正しい』と取捨選択できるようになるには、ある程度、社会というものを知らなくてはいけません」と言われたことがあります。
 しかし、いくら社会を知り、良心が『正しい』と言っても、それに従うことが困難な場合もあるのだと学びました。

 何となく哲学的? そんな感じで分かり難い説明しかできないのは文才がないからです。ごめんなさい。
 とにかく、今日はもう寝ます。おやすみなさい。
                                   敬具
追伸
 一晩寝たらきっと元気になります。
                       足長おじさんへ 赤井ソラより