「桜木さ〜ん!この資料、お願いできますか〜?」




先輩の後藤さんから声をかけられる。




「は、はい!大丈夫です!」




私は、中小企業・サンライズに務めている。




今は、目の前の資料作製で頭がパンクしそうだった。




カタカタと四方八方から聞こえてくるキーボードの叩く音。




電話の鳴り響く音。




私は、左手首に巻いてある腕時計をチラリと見る。




12時27分。





(ちい、ご飯食べてるかなぁ。そろそろ私もご飯食べよーっと。)