「紅羽と宮城先生がねえ・・」
お見舞いに来た夏美は信じられないって顔。
「ごめん、黙っていて」
「いいよ。でも・・・信じられない」
そればっかり。
「あれ来てたんだ」
チラッと夏美を見て、私が頼んだプリンを差し出す公。
「お邪魔してまーす」
夏美は私と公を交互に見ている。
「何してるんだ、ちゃんと寝てろよ」
ソファーに座っている私に公の突っ込み。
「だって、産科の先生ももう大丈夫だって」
「油断しすぎ。用心しろ」
「動かずに寝てろって言うの?」
「ああ」
「はあ?」
最近の公は、時々暴君に見える。
「言うことを聞け。産科の先生に1ヶ月自宅安静の診断書出させたから、赴任は先になるな」
「ええ?そんなことすれば、うちの部長が・・・」
「大丈夫、いざとなれば俺がもらってやる」
えっ。
途端に、顔が赤くなった。
夏美はお腹を抱えて笑ってる。
「もーやめて。宮城先生のイメージが崩れていく」
本当にその通り。
もー、公の二重人格がバレバレだから。
あっという間に、公と私の噂が広まった。
でも不思議なくらいお祝いモードで、今まで隠していたことが何だったんだろう。
不機嫌そうなのは翼。
「ありがとう、翼。お世話になったわね」
今日も様子を見に来てくれた。
主治医は産科に変わったのに、日に1度は顔を出してくれる。
こうして、交際が公になったからには翼の家に同居するのもおかしいだろうとの公の意見で、私は引っ越しの準備中。
「俺は別に、これからもお世話するけれど」
冗談なのか本気なのか、翼は私の引っ越しが不満そう。
「いや、不要だ」
いきなり、病室に戻ってきた公。
「ああ、びっくりした」
「ったく、見張っておかないと油断できない」
ピシャリと、私の肩に乗った翼の手を叩く。
もー。
こんなところで、嫉妬心燃やさないで。
さすがに渋い顔になった私に、
「もう、遠慮はしない。お前が俺を呼んだんだ」
それはわかってる。
「逃がさないからな」
「・・・うん」
私も、もう逃げない。
お見舞いに来た夏美は信じられないって顔。
「ごめん、黙っていて」
「いいよ。でも・・・信じられない」
そればっかり。
「あれ来てたんだ」
チラッと夏美を見て、私が頼んだプリンを差し出す公。
「お邪魔してまーす」
夏美は私と公を交互に見ている。
「何してるんだ、ちゃんと寝てろよ」
ソファーに座っている私に公の突っ込み。
「だって、産科の先生ももう大丈夫だって」
「油断しすぎ。用心しろ」
「動かずに寝てろって言うの?」
「ああ」
「はあ?」
最近の公は、時々暴君に見える。
「言うことを聞け。産科の先生に1ヶ月自宅安静の診断書出させたから、赴任は先になるな」
「ええ?そんなことすれば、うちの部長が・・・」
「大丈夫、いざとなれば俺がもらってやる」
えっ。
途端に、顔が赤くなった。
夏美はお腹を抱えて笑ってる。
「もーやめて。宮城先生のイメージが崩れていく」
本当にその通り。
もー、公の二重人格がバレバレだから。
あっという間に、公と私の噂が広まった。
でも不思議なくらいお祝いモードで、今まで隠していたことが何だったんだろう。
不機嫌そうなのは翼。
「ありがとう、翼。お世話になったわね」
今日も様子を見に来てくれた。
主治医は産科に変わったのに、日に1度は顔を出してくれる。
こうして、交際が公になったからには翼の家に同居するのもおかしいだろうとの公の意見で、私は引っ越しの準備中。
「俺は別に、これからもお世話するけれど」
冗談なのか本気なのか、翼は私の引っ越しが不満そう。
「いや、不要だ」
いきなり、病室に戻ってきた公。
「ああ、びっくりした」
「ったく、見張っておかないと油断できない」
ピシャリと、私の肩に乗った翼の手を叩く。
もー。
こんなところで、嫉妬心燃やさないで。
さすがに渋い顔になった私に、
「もう、遠慮はしない。お前が俺を呼んだんだ」
それはわかってる。
「逃がさないからな」
「・・・うん」
私も、もう逃げない。