そういえば最近会っていなかったわね。
仕事がお互いに忙しくてなかなか会えなかった。
電話に出てみる相変わらずの明るい口調が聞こえてきた。

『久しぶり~元気に頑張ってる?涼花』

「うん。久しぶり、梨子。
そっちこそ元気にしている?私は、色々あるかな。
頑張っては、いるのだけどね」

『何あんた、また何かやらかしたの?』

梨子は、私の性格をよく理解していた。
理由を話そうとしたら
『ねぇ、せっかくだから今から会わない?
私も色々話したくてさ~』と言ってきた。
どうやら向こうも話したいことがたくさんあるらしい。

「いいわよ。何処で待ち合わせするの?」

結局、駅前の居酒屋で待ち合わせをすることに。
ここは、値段もリーズナブルで間に仕切りがあるため
ゆっくり話が出来る。
お店に入るとすでに梨子が居た。

「あ、来た、来た」

「ごめん。待った?」

「ううん。私も来たばかり。
何飲む?ビールかカクテル?」

「う~ん。じゃあ、ビールにしようかしら」

急いで梨子の所に行き座るとメニュー表を渡してきた。
私は、メニューを見ながら注文した。
ご飯は、食べたからおつまみだけを頼んだ。

その後に梨子と話し込んだ。
先生や睦月君の事などを話すと驚かれるが
興味津々の様子で聞いていた。

「へぇ~そんなにイケメンな先生なんだ?
しかも、ロックみたいって余計に気になるじゃん」

「面白がらないでよ…本気で悩んでいるのに」