み、見られているし……。
そうしたら睦月君は、くるりと向きをかえて
「白雪。僕達は、部屋に戻ろうか」と言ってきた。
えぇっ……!?
睦月君の行動にまた頬が熱くなってきた。
「む、睦月君。
気を遣わなくていいからね!?」
私達は、慌てて止める。変に気を遣わせてしまった。
するとこちらを見ながら
「でも茉莉華ちゃんが言ってたよ?
パパとママが仲良くしてたら弟か妹が産まれるって」
えっ?どういうこと……?
私は、意味が分からずにきょとんとすると
睦月君は、また口を開いた。
「…僕。妹が欲しい」
すると、とんでもない発言を言ってきた。
えぇっ!?な、何を言い出すのだろうか。
い、妹だなんて……産むって私が?
その台詞だと私が産む事になってしまう。
睦月君のママは、すでに亡くなっているし
「妹って…」
「睦月。お前……もしかしてサンタに
お願いした事ってそれか!?」
先生がそう言ってきた。えぇっ!?
まさか、あの女の子の絵って……妹の絵なの!?
すると睦月君は、コクりと頷いた。
と言うことは、本気なのだろう。妹が欲しいって。
私は、動揺していると先生は、しゃがみながら
「睦月……そのプレゼントは、無理だな」
その願いをバッサリと先生に否定してきた。ガーン!!
いや、分かっていましたけど……。
アッサリと言われるとショックだ。
しゅんと落ち込んだ。しかし先生は、睦月君の頭を
ポンポンと撫でていた。
「今日や明日で、どうにかなるものじゃない。
そうだな。あと数年我慢しろ。
妹ぐらい何とかなるかもしれないぞ」
えっ……?今……なんて!?
それって数年経てば私達に何か変化があるってこと?