「………?」
きょとんと首を傾げる睦月君。
あ、そうか。ガールフレンドだと分からないわよね。
えーとガールフレンドは……。
「ガールフレンドは、女の子の友達って意味よ。
それか、好きな子が居るの?」
当てはまりそうな事を言ってみる。
しかし睦月君は、首を横に振るってきた。
違ったようだ。なら、何だろうか?
「じゃあ、何かな?」
まったく意味が分からず正直に聞いてみる。
だが、黙りになってしまう。
何で?私には、言いたくないってことなの?
意味が分からず混乱する。
すると完成した絵を睦月君は、私に渡してきた。
「あ、うん。サンタさんに渡しておくわね」
そう言うとコクりと頷いてきた。
絵をもう一度確認するが、やっぱり分からない。
うーん。先生なら意味が分かるかもと思い
その夜、睦月君が眠ったのを見計らって先生に見せた。
「……人間の女の子か?」
「やっぱりそう思いますか?」
やっぱり人間の女の子に見えるわよね。
私だけではなくても……。
しかし女の子の友達でも好きな子でも無い様子だし。
先生は、絵を見ながら眉を寄せた。
「睦月の奴……何を描きたかったんだ?
彼女でも欲しいのかよ?」
「それが聞いたら違うみたいで
理由を聞いても教えてもらえないので困っていまして」
「……アイツは、あまり貪欲ではないからな。
食べ物以外、諦めもいいし」
そう言う先生に私は、余計に悩んでしまう。
一体何が希望なのだろうか?
何かいい方法はないだろうか?