それから月日が過ぎるが先生とは、
順調に恋人らしいことをしているかと言うとそうでもない。
キスは、あれ一度きりだ……。
でも前よりは、距離が縮んだ気がする。
先生も前より私を見てくれるようになった。
そんな中。冬を迎えてクリスマスシーズンになった。
ちなみに私の誕生日は、クリスマスイブだったりする
「もうすぐクリスマスなんですね」
幼稚園の帰り道に商店街で買い物をしながら
私は、先生に伝えてみた。
「……そうだな」
興味がないのか素っ気ない態度の先生。
言いにくい。自分の誕生日だと……。
誕生日の事を打ち明けてクリスマスと一緒に
お祝いしたかった。だけど……それって迷惑だろうか?
せめて、それとなく伝えたい。
それに素朴に疑問を抱くことがあった。
「あの……普段クリスマスってどうしているのですか?」
「……去年は、睦月の行きたいお店で
飯を食って終った」
えっ?外食だけ?
「プレゼントとか、お祝いのような事は……」
「めんどくせーから家で祝うかよ。
プレゼントは、サンタに頼むもんだろ」
あっ……そうだった。
プレゼントは、サンタさんにしないといけないわよね。
睦月君が聞いているし。
しかし、先生がサンタさんと言うと何だか可笑しい。
可愛いけどパーティーはしないのか。
残念に思いつつもそれなら
パーティーをしてみたいと思った。
「あ、あの…それなら今年は、
自宅でクリスマスパーティーをしませんか?
もちろん言った以上私が全てやります。
ご馳走を作って、クリスマスっぽく
飾りつけをして……どうですか?」
「……また、めんどくさいことを……」