私は、祖母に今日お店でやったことや
起きたことを詳しく説明した。
夕食になっても話したいことがいっぱいあった。

「そう……そんなにやらせてもらえたの。
良かったわねぇ~楽しくやれたみたいで」

「うん。」

私は、笑顔でそう答えた。
明日のバイトが楽しみだった。
もちろん食後には、ケーキを美味しく頂いた。

そして次の日もバイトをするためショコラの
お店に向かった。しかし、店内に入るも厨房に行っても
翔馬君の姿はなかった。あれ?
今日は、翔馬君……居ないのかな?

「あの……今日翔馬君は?」

「えっ……あぁ、今日は、車椅子バスケの日だから
手伝いに来るのは、午後からよ!」

美紀子さんがそう言って教えてくれた。
車椅子バスケ……。
そっか……今日翔馬君は、午後からだけなんだ。
ちょっと残念な気持ちになった。

「あら?翔馬君が居ないから
残念な気持ちになった?」

「えっ……い、いえ。そんなことは……」

「フフッ……隠さなくてもいいわよ。
そうよねぇ~居なくて残念よね」

フフッと笑う美紀子さんに私は、
恥ずかしくなっていた。うぅっ……恥ずかしい。
すると美紀子さんは、私に何かのチラシを見せてきた。

「これは……?」

そのチラシには、東海カップ車椅子
バスケット大会と書かれていた。
車椅子バスケ……翔馬君も出るのだろうか?