「土橋くん、見て!ちくわパンだって。」
俺の袖を引っ張って春宮さんが言う。
模擬店の看板に、大きく『ちくわパン』と書かれている。
そういえばバイト先の賄いで竹輪の磯辺揚げを食べたときも、春宮さんは喜んでいたっけ。
ちくわパンなんて聞いたことないな、珍しいな、ちくわがパンに包まれているのかな等と思っていると、模擬店から学生がひょこっと顔を出した。
「いらっしゃいませ!札幌では定番のちくわパンですよ。ぜひひとつどうですか?私、札幌出身なので本場の味です。」
ちくわパンとは、札幌の名物とでもいうべきか、それほど現地ではメジャーなものだ。
パン作りが趣味だという学生の手作りだそうだ。
数量限定で、今日の分の残りはあと少しらしい。
数量限定という特別感にも惹かれたが、それよりも春宮さんが目をキラキラさせているので、俺は笑いを堪えつつ、じゃあ2つくださいとお買い上げだ。
途中、飲み物も購入して、模擬店から少し離れた静かな石段に座って食べることにした。
俺の袖を引っ張って春宮さんが言う。
模擬店の看板に、大きく『ちくわパン』と書かれている。
そういえばバイト先の賄いで竹輪の磯辺揚げを食べたときも、春宮さんは喜んでいたっけ。
ちくわパンなんて聞いたことないな、珍しいな、ちくわがパンに包まれているのかな等と思っていると、模擬店から学生がひょこっと顔を出した。
「いらっしゃいませ!札幌では定番のちくわパンですよ。ぜひひとつどうですか?私、札幌出身なので本場の味です。」
ちくわパンとは、札幌の名物とでもいうべきか、それほど現地ではメジャーなものだ。
パン作りが趣味だという学生の手作りだそうだ。
数量限定で、今日の分の残りはあと少しらしい。
数量限定という特別感にも惹かれたが、それよりも春宮さんが目をキラキラさせているので、俺は笑いを堪えつつ、じゃあ2つくださいとお買い上げだ。
途中、飲み物も購入して、模擬店から少し離れた静かな石段に座って食べることにした。