腕組みをしたまま、瀬尾さんが言う。
「お前、バイト中、目で追っていてわかりやすいんだよ。」
ニヤニヤと笑われるのがとんでもなく居心地が悪い。
だけど、他人に気付かれるほど、俺は春宮さんを意識しているということか。
「バイト内恋愛は禁止じゃないけど、仕事中はわきまえろよ。」
と、ありがたいのかどうなのか、瀬尾さんはアドバイスしてくる。
わきまえてたつもりだったんだけどな。
気を引きしめなければいけない。
「俺の女も昔ここで働いてたんだよなぁ。」
懐かしむような目をして瀬尾さんが言う。
俺の女って言い方が瀬尾さんらしい。
瀬尾さんのことだ、恋愛においてもきっとぐいぐいリードしちゃうような人なんだろうな。
俺がぼんやりそんなことを考えていると、
「悩むくらいならデートにでも誘えよ。」
と、これまた積極的な発言をしてからからと笑った。
そういうことは瀬尾さんだからできることであって、俺にはそんな上手くできる自信はない。
だいたい、告白して返事をはぐらかされたのに、どうやってデートに誘えと言うんだ。
「お前、バイト中、目で追っていてわかりやすいんだよ。」
ニヤニヤと笑われるのがとんでもなく居心地が悪い。
だけど、他人に気付かれるほど、俺は春宮さんを意識しているということか。
「バイト内恋愛は禁止じゃないけど、仕事中はわきまえろよ。」
と、ありがたいのかどうなのか、瀬尾さんはアドバイスしてくる。
わきまえてたつもりだったんだけどな。
気を引きしめなければいけない。
「俺の女も昔ここで働いてたんだよなぁ。」
懐かしむような目をして瀬尾さんが言う。
俺の女って言い方が瀬尾さんらしい。
瀬尾さんのことだ、恋愛においてもきっとぐいぐいリードしちゃうような人なんだろうな。
俺がぼんやりそんなことを考えていると、
「悩むくらいならデートにでも誘えよ。」
と、これまた積極的な発言をしてからからと笑った。
そういうことは瀬尾さんだからできることであって、俺にはそんな上手くできる自信はない。
だいたい、告白して返事をはぐらかされたのに、どうやってデートに誘えと言うんだ。