「こないだ悩んでたでしょ?」
「え……」
「いいからいいから」
無理やり渡されたそれは、ピンク色の包装紙に包まれている大きめのアメ玉に見えた。
戸惑う私にひかりはクスッと笑った。
「寝不足、ってこないだ言ってたじゃん」
「あ……」
休み時間に目を閉じていたときにひかりから話しかけられた記憶がある。たしか『眠いの?』と尋ねられて『ちょっと寝不足で』とごまかしただけの短い会話なのに覚えていたんだ……。
「で、思い出したの。これすごく効くんだよ。一回試してみてよ」
自慢げに胸を反らせるひかりに首をかしげた。
「これをなめると眠くなるの?」
今はそんなアメ玉があるんだ、と感心する私に、きょとんとした顔になったかと思った次の瞬間、「ブッ」とひかりは噴き出した。
「え……」
「いいからいいから」
無理やり渡されたそれは、ピンク色の包装紙に包まれている大きめのアメ玉に見えた。
戸惑う私にひかりはクスッと笑った。
「寝不足、ってこないだ言ってたじゃん」
「あ……」
休み時間に目を閉じていたときにひかりから話しかけられた記憶がある。たしか『眠いの?』と尋ねられて『ちょっと寝不足で』とごまかしただけの短い会話なのに覚えていたんだ……。
「で、思い出したの。これすごく効くんだよ。一回試してみてよ」
自慢げに胸を反らせるひかりに首をかしげた。
「これをなめると眠くなるの?」
今はそんなアメ玉があるんだ、と感心する私に、きょとんとした顔になったかと思った次の瞬間、「ブッ」とひかりは噴き出した。