店に入って十数分後、私は第二形態へと変化を遂げた彼と対面した。


「おおー……」


「師匠、どうかな。似合ってる?」


「ここで師匠はやめて。恥ずかしいから。でも、うん。似合ってるよ」



 私は橘の全身を改めて見直す。


「ま、いい感じかもね。ちょっと眼鏡外してみて? ああ、もう戻していいよ。よし、さーて橘! 最後の店に行くよ!」


 買ったものを全て橘に持たせて、私は最後の店舗へ足を進める。