そして次の瞬間、私に向かってとんでもないことを口にする。


「だから琥珀ちゃんと悠希がくっつかないかなーって昔から思って見てるのよね、私。 琥珀ちゃん、昔から悠希のこと好きでしょ?」


「え……えっと?」


 ボン、という効果音がふさわしいほど一瞬で首まで赤くなった私の様子を隣にいたお母さんもさして驚いた様子もなく見て笑っている。

 恥ずかしさで死んでしまいそうだ。

 思えば高橋家と二宮家の交流は私と悠希が生まれる前から続いていたわけで、幼い頃の記憶など、当の本人たちは覚えていなくても、親ならば覚えている可能性がある。

 幼い頃の私は一体何をしでかしたのだろう。


 少なくとも、悠ちゃんに対して恋愛感情剥き出しだったのだろうなとは思う。


「ゆ、悠ちゃんはただの幼なじみだし、別にそういう目で見てたりとか、そういうつもりじゃ――――!」