「私、悠希くんのことが好きなの……付き合って下さい!」


 中学一年生の夏。初めて交わした彼との会話がそのまま告白になるとは思っていなかった。

 非常識は百も承知だった。

 けれど今、ここで言わなけれは一生後悔する。

 だから。


「いいよ」


 あの日から、私は悠希の彼女になった。




3話【start】