……それは昨日の事。
気分を紛らわすために毎日外に出るようにしてた私は、いつもの買い物の帰り、いつも通りに郵便ポストを覗いた。
手紙が一通。
私は家に入る鍵を探しながら封筒を見る。
「ありゃ?真っ白、宛先も差し出し人も書いてないや」
私は半分不思議に思いながらもダイレクトメールだと思い、家に入るとペーパーナイフで封筒を空けた。
"「 7日の日に想い出の時間 想い出の場所で
待ってます
和宏
」"
それは、思いがけない、いや決して来る事のない手紙。
約3ヶ月前に事故で死に別れた旦那からの手紙だった。
「さぁてご飯も出来たし、食べましょうか!」
私は1人ご飯を食べながら、あの手紙の事をまた思い出していた。
「しっかし、誰かしらねぇ、いたずらにもほどがあるわ。あんな手紙ポストにいれるなんて」
1人少し怒ったような様子でご飯を食べる。
「ありゃ、こんなに食べちゃうと太っちゃう。」
まだ28歳、結婚して約1年。子どももいない寂しい新婚生活、1人っきりの夕食だった。