鍵盤を弾く一つ一つの音が、スーッと耳から身体の中に入る。
こんなに眠気に襲われている時に、こんなに静かで悲しげな曲を聴くと、眠ってしまいそうなのに。
脳が、もっと聴きたいと欲しているのか、目は不思議と冴えていた。
朝に感じたお腹の気持ち悪さも消えて、まるでここが別世界のような。
西洋の教会の中にでもいるような、神聖な気持ちになれる。
何度も何度もループして、終わりなんてないような曲。
嫌というほど聴いたはずなのに、不思議と飽きないし、なんならもっと聴きたいとさえ思う。
そして、ついに先生の指が止まった。
と、同時に私はほぼ無意識に拍手をしていた。
いや、私だけじゃない。
光星も摩耶も、海琉でさえ。
「はは。ありがとう。この曲は僕が昔、同級生と作った曲なんだ。何年もかけて、やっと人に聴かせられるようになったようだね」
その言葉を聞いて、光星の拍手が止まった。
「……同級生と、ですか?確認しますがこの曲は、先生と同級生のオリジナル曲ということですよね?」
「ああ、そうだよ。とはいっても、メロディーラインは同級生が作って、僕はアレンジを加えただけなんだけどね。それがどうかしたかい?」
こんなに眠気に襲われている時に、こんなに静かで悲しげな曲を聴くと、眠ってしまいそうなのに。
脳が、もっと聴きたいと欲しているのか、目は不思議と冴えていた。
朝に感じたお腹の気持ち悪さも消えて、まるでここが別世界のような。
西洋の教会の中にでもいるような、神聖な気持ちになれる。
何度も何度もループして、終わりなんてないような曲。
嫌というほど聴いたはずなのに、不思議と飽きないし、なんならもっと聴きたいとさえ思う。
そして、ついに先生の指が止まった。
と、同時に私はほぼ無意識に拍手をしていた。
いや、私だけじゃない。
光星も摩耶も、海琉でさえ。
「はは。ありがとう。この曲は僕が昔、同級生と作った曲なんだ。何年もかけて、やっと人に聴かせられるようになったようだね」
その言葉を聞いて、光星の拍手が止まった。
「……同級生と、ですか?確認しますがこの曲は、先生と同級生のオリジナル曲ということですよね?」
「ああ、そうだよ。とはいっても、メロディーラインは同級生が作って、僕はアレンジを加えただけなんだけどね。それがどうかしたかい?」