「……わ、笑えねぇな。それで、その呪いの起源がわかったらどうなるんだ?俺達は助かるのかよ」


「そんなの知るかよ。でも、何もせずに寝る度殺されたいのなら、このまま四人で集まって話をしていればいいんじゃないか?」


助かりたかったら、呪いの起源に近付け……って言いたいんだろうな。


「は、はは……呪いコピーでこんなに酷いなら、その起源ってどれだけ酷いんだろうね」


摩耶の言葉に、答えられる人はいない。


皆、その恐ろしさを考えると、言葉に出来ないのだろう。


私がそうだから、皆もそうなのかなって。


そうして、しばらく沈黙が続いた。


誰かが何かを話し始めるのを待っているような状況で……その音は聞こえてきた。


「ん?なんだ……この音は」


海琉にも聞こえたのか、辺りをキョロキョロと見回す。


どうやら私の空耳ではないようだ。


「ピアノの音……?どこかで聞いたような……あっ!」


摩耶がそう言った時、私達は皆顔を上げて。


「こ、この曲は……夢の中で聞いた」


「そ、そうだよ!間違いないよ!でも、どうして夢でもないのに……」


光星も摩耶も、少し怯えた様子。


「何ビビってんだお前ら。この曲が聞こえるって事は、安全ってことだろ。行くぞ。これが呪いの起源かもしれねぇだろ」