呪い……。


こんな異常な夢は、呪いと言われても不思議ではないけど、改めてそう言われるとゾワッと総毛立つくらいには恐ろしさを感じる。


「『ノロイユメ』かよ。てことは何か?俺達は呪われてるってのか?」


私と摩耶は顔を見合わせて、その言葉の気味の悪さに顔を引きつらせているのに、海琉は「ははっ」と笑って見せて。


まるで呪いなんて信じていないよう。


「でもさ、私達のこれって……やっぱり呪いなんじゃないかな」


自分の額を指さして、そのアザを海琉に見せる摩耶。


それを見て、各々が自分のアザに触れる。


「それもそう思う。そして、これが呪いであるなら、その呪いの起源となる物があるはずだ。まあ、それが『物』なのか『想い』なのかはわからないけどな』


今の話で、ほんの少し眠気が覚めたけれど、相変わらず頭が回らないのは変わらない。


そんな中でズバズバ結論を出してくれる光星の存在はありがたかった。


「起源になる物って……そのノートは違うのかよ?棺桶に入れて早瀬と一緒に火葬したはずなのに、ここにあること自体が異常だぜ?」


「これは推測だが……このノートは恐らく違う。早瀬が呪われて、その呪いが伝搬した、言わば『呪いのコピー品』だと思う」