そして、さらに1枚捲り、それを透かして見たり指で触ってみたり。
「なんだよ、何かわかったのかよ」
「……大した事じゃないかもしれないけど、お前らはいつからあの夢を「白い夢」だって思ってた?」
突然何を言い出すかと思ったら。
そりゃあ、1ページ目に「シロイユメ」って書いてあったし、夢の中に白い物が出てくるし、おかしいことは何もないよね?
「だってほら、ここにシロイユメって書いてあるし。それに、白い物が出るから白い夢なんじゃないの?」
摩耶が、私が考えていた事を言ってくれた。
海琉もうんうんと頷いて、皆が同じように思っていたのだとわかる。
「そうだな。白い物はまさに『シロイユメ』と呼ぶに相応しい恐ろしさだ。確かにここにも書かれているな。『シロイユメ』って」
そう言って私達にノートの1ページ目を見せた光星。
「もったいぶるんじゃねぇよ。さっさと言えよ」
「じゃあ、2ページ目のここを見てくれ」
そしてページを捲る。
そこにはビッシリと「ミシナンネ」と言う文字が書かれていて、気持ち悪さを感じる。
「この『ミ』という文字だが、まるで『三』に見えるな。早瀬は強い筆圧で擦るように文字を書いていた。それが1ページ目に裏写りして……『シ』に見えたんだ」
近付いて見ると、言われてみれば、そこだけ微妙にインクが薄いし、盛り上がってる。
「じゃ、じゃあこれって……『シロイユメ』じゃなくて……」
「そう、これは『シロイユメ』なんかじゃなくて、『ノロイユメ』だ」
「なんだよ、何かわかったのかよ」
「……大した事じゃないかもしれないけど、お前らはいつからあの夢を「白い夢」だって思ってた?」
突然何を言い出すかと思ったら。
そりゃあ、1ページ目に「シロイユメ」って書いてあったし、夢の中に白い物が出てくるし、おかしいことは何もないよね?
「だってほら、ここにシロイユメって書いてあるし。それに、白い物が出るから白い夢なんじゃないの?」
摩耶が、私が考えていた事を言ってくれた。
海琉もうんうんと頷いて、皆が同じように思っていたのだとわかる。
「そうだな。白い物はまさに『シロイユメ』と呼ぶに相応しい恐ろしさだ。確かにここにも書かれているな。『シロイユメ』って」
そう言って私達にノートの1ページ目を見せた光星。
「もったいぶるんじゃねぇよ。さっさと言えよ」
「じゃあ、2ページ目のここを見てくれ」
そしてページを捲る。
そこにはビッシリと「ミシナンネ」と言う文字が書かれていて、気持ち悪さを感じる。
「この『ミ』という文字だが、まるで『三』に見えるな。早瀬は強い筆圧で擦るように文字を書いていた。それが1ページ目に裏写りして……『シ』に見えたんだ」
近付いて見ると、言われてみれば、そこだけ微妙にインクが薄いし、盛り上がってる。
「じゃ、じゃあこれって……『シロイユメ』じゃなくて……」
「そう、これは『シロイユメ』なんかじゃなくて、『ノロイユメ』だ」