「後さ、ずっと考えてたんだけど、あの言葉……『ミシナンネ』ってさ、光星は『見ると死ぬ、寝るのが難しい』だから『見死難寝』って言ってたでしょ?」
「ああ。知ってはならない言葉だな。本当は意味なんてないかもしれない。あれは『白い夢』を見る為の呪文みたいな物だろうから」
確かに言葉の意味なんてわからない。
光星が「見死難寝」って言ったから、なるほどと思う程度だったけど。
「あれさ、並べ替えると『ミンナシネ』になるんだけど……これって偶然なのかな」
その摩耶の言葉に、何者かに頬を撫でられるような、ゾワッとした感覚があった。
光星も海琉も、何か思うところがあったのか、ジッと摩耶を見詰める。
「つ、つまり、知ってはならない言葉は、見た人全員死んでしまえっていう呪いの言葉だってこと?私達、そんな言葉を知ってしまったの?」
「ぐ、偶然だろ。お前ら怖い怖いって思ってるから、なんでもない事を無意味に怖く感じるんだよ!並べ替えて別の物になるなんて他にもあるだろ?加藤あいだって、阿藤快になるじゃねぇか。大した意味なんてねぇよ」
海琉が必死に否定しようとするけど、既に月菜と同じ運命を辿り始めていた私達は、その言葉を気のせいだと捉えられなくなっていた。
「ああ。知ってはならない言葉だな。本当は意味なんてないかもしれない。あれは『白い夢』を見る為の呪文みたいな物だろうから」
確かに言葉の意味なんてわからない。
光星が「見死難寝」って言ったから、なるほどと思う程度だったけど。
「あれさ、並べ替えると『ミンナシネ』になるんだけど……これって偶然なのかな」
その摩耶の言葉に、何者かに頬を撫でられるような、ゾワッとした感覚があった。
光星も海琉も、何か思うところがあったのか、ジッと摩耶を見詰める。
「つ、つまり、知ってはならない言葉は、見た人全員死んでしまえっていう呪いの言葉だってこと?私達、そんな言葉を知ってしまったの?」
「ぐ、偶然だろ。お前ら怖い怖いって思ってるから、なんでもない事を無意味に怖く感じるんだよ!並べ替えて別の物になるなんて他にもあるだろ?加藤あいだって、阿藤快になるじゃねぇか。大した意味なんてねぇよ」
海琉が必死に否定しようとするけど、既に月菜と同じ運命を辿り始めていた私達は、その言葉を気のせいだと捉えられなくなっていた。