「寝れば白い物に食い殺される、だから眠りたくない。眠らない為に、何かをし続ける。早瀬だと、もしかしたらノートにずっとあの文字を書いていたのはその為だ。そして、何日も寝ていないと精神がおかしくなる……」


昨日も聞いたけど、光星のその言葉は、まさに月菜の行動そのままだった。


私達は四人だけど、もしかすると私達も同じようになるんじゃないかと、不安が襲う。


「ねえ、あんまり言いたくなかったんだけど、こんなことになったら言ってもいいよね」


伏し目がちに、摩耶がそう呟いた。


「なんでも言っちまえよ。今更何言われても何か変わるわけでもねえし」


「う、うん。そうだよね。あのさ、このアザ……月菜の首に付いてたのと、同じものだと思うんだよね」


その言葉に、さすがに驚きはしなかったけれど、言い知れぬ気持ち悪さを感じてしまった。


それは、月菜の姿が私達の未来の姿だと言われているようだったから。


「ば、馬鹿馬鹿しい！俺達もああなるってか！？夢で殺されて本当に死ぬかっつーの！俺は死なねぇぞ、絶対にな」


「でも海琉。夢の中で死ぬ時感じたでしょ？あの痛みと苦しみをまた感じるかもしれないんだよ？死んだ方がマシだって思うくらいの苦痛を」


摩耶に言われて、私まで何も言えなくなってしまった。