「波音……僕達の邪魔をしないでくれ。僕達の前に立たないでくれ!」
そう言って、最初に歩き出したのは和田先生。
ジッと白い物を見詰め、視線を逸らさない。
廊下を歩き、渡り廊下を渡り、白い物に近付く。
手前にある階段を下りるか、それとも白い物がいる近くの階段を下りるか。
どちらも同じに思えるけど……。
「ここの階段を下りよう。僕が最後まで波音を見ている。キミ達は踊り場で、波音が来たらすぐに見てくれ」
「わかった。任せろよ」
和田先生が廊下に残って白い物の動きを止める。
その間に私達は階段の踊り場に移動して、和田先生の方を向く。
「いいぜ、ゆっくりこっちに来いよ」
海琉の言葉に頷いて、壁際を歩いて階段に向かった和田先生。
視線が切れるギリギリの所で、慌ててこちらに向かって駆け出した。
と同時に廊下から現れた白い物。
肩を上下に揺らし、首だけがこちらを向いて、その動きを止めた。
「ふーっ!ふーっ!相変わらず……怖いもんだね」
遠くにいても怖いのに、今はこんなに近くにいる。
不気味に笑っているのもそうだけど、肌が真っ白になっているというのも改めて考えるとかなり怖いよ。
そう言って、最初に歩き出したのは和田先生。
ジッと白い物を見詰め、視線を逸らさない。
廊下を歩き、渡り廊下を渡り、白い物に近付く。
手前にある階段を下りるか、それとも白い物がいる近くの階段を下りるか。
どちらも同じに思えるけど……。
「ここの階段を下りよう。僕が最後まで波音を見ている。キミ達は踊り場で、波音が来たらすぐに見てくれ」
「わかった。任せろよ」
和田先生が廊下に残って白い物の動きを止める。
その間に私達は階段の踊り場に移動して、和田先生の方を向く。
「いいぜ、ゆっくりこっちに来いよ」
海琉の言葉に頷いて、壁際を歩いて階段に向かった和田先生。
視線が切れるギリギリの所で、慌ててこちらに向かって駆け出した。
と同時に廊下から現れた白い物。
肩を上下に揺らし、首だけがこちらを向いて、その動きを止めた。
「ふーっ!ふーっ!相変わらず……怖いもんだね」
遠くにいても怖いのに、今はこんなに近くにいる。
不気味に笑っているのもそうだけど、肌が真っ白になっているというのも改めて考えるとかなり怖いよ。