少し歩いて、玄関を見つけることが出来た。
ホッと一安心して、ドアまで移動した私達は、ドアノブに手をかけた海琉を見て……落胆する事になった。
「……ダメだ、開かねぇ。というかビクともしねぇ。ここから出るのは無理だろうな」
「そうか。じゃあ別の出口を探すしかないな。『白い夢』には、『目が覚める場所』があるらしいから、それを探そう」
「は?じゃあ何かよ。出られないとわかってて、ここに連れて来たってのか?だったら真っ先にその出口を探しに行くべきだったんじゃねぇのか!?」
ドアノブから手を離し、光星に歩み寄り、文句を言いながら肩を押す。
「念の為だろ!ここだってその出口だったかもしれないんだ!それに、これがまだ『白い夢』だと決まったわけじゃない!確認はすべきだろ!」
夢の中でも二人は変わらないんだな。
私の夢の中でも、お構いなしに喧嘩を始めるなんてさ。
「けっ!夢の中でも理屈くせぇやつだぜ!」
と、海琉が吐き捨てるように言った時だった。
摩耶が不思議そうに辺りを見回していることに気付いたのは。
「摩耶?どうしたの?」
「なんだか……静かじゃない?ほら、さっきまで聞こえていたピアノの音が……聞こえなくなった」
ホッと一安心して、ドアまで移動した私達は、ドアノブに手をかけた海琉を見て……落胆する事になった。
「……ダメだ、開かねぇ。というかビクともしねぇ。ここから出るのは無理だろうな」
「そうか。じゃあ別の出口を探すしかないな。『白い夢』には、『目が覚める場所』があるらしいから、それを探そう」
「は?じゃあ何かよ。出られないとわかってて、ここに連れて来たってのか?だったら真っ先にその出口を探しに行くべきだったんじゃねぇのか!?」
ドアノブから手を離し、光星に歩み寄り、文句を言いながら肩を押す。
「念の為だろ!ここだってその出口だったかもしれないんだ!それに、これがまだ『白い夢』だと決まったわけじゃない!確認はすべきだろ!」
夢の中でも二人は変わらないんだな。
私の夢の中でも、お構いなしに喧嘩を始めるなんてさ。
「けっ!夢の中でも理屈くせぇやつだぜ!」
と、海琉が吐き捨てるように言った時だった。
摩耶が不思議そうに辺りを見回していることに気付いたのは。
「摩耶?どうしたの?」
「なんだか……静かじゃない?ほら、さっきまで聞こえていたピアノの音が……聞こえなくなった」