最後の最後で、肝心な所がわからないのはつらい。
「そう言えばよ、篠目ふみか。あいつの日記にも書いてあったよな。『ミシナンネ』ってよ。あれ、並べ替えたら『シノメフミ』になるんじゃねぇか?」
「うん、何となくだけどそんな気がするよ。ほら、日記の文字は色々おかしかったんだよね。『ナ』が『メ』に見えたし、『ネ』は他の文字より大きかったから」
シノメフミだと言うのなら、誰が何の為にそんなことをしたのかはわからないけど、その文字の違和感の正体がわかる。
「『ン』もおかしかったぜ。点を後で足したような感じだ。あれが元は点が書かれてないとすると『ノ』になるな。『ネ』の中にも『フ』の文字が隠れてやがる。先生が調べた篠目ふみと、知ってはならない言葉のアナグラム、『シノメフミ』……こりゃあ間違いねぇだろ」
偶然……か。
本当は「ミシメノフ」と書かれていたものが、いつの間にか「ミシナンネ」と形を変えた。
変化した文字のアナグラムが「シンナミネ」になるなんてね。
おかげで私達は、一度凄まじい絶望を味わうことになったわけだけど。
でも、もうここまで来たら絶望なんてしていられないよ。
「そう言えばよ、篠目ふみか。あいつの日記にも書いてあったよな。『ミシナンネ』ってよ。あれ、並べ替えたら『シノメフミ』になるんじゃねぇか?」
「うん、何となくだけどそんな気がするよ。ほら、日記の文字は色々おかしかったんだよね。『ナ』が『メ』に見えたし、『ネ』は他の文字より大きかったから」
シノメフミだと言うのなら、誰が何の為にそんなことをしたのかはわからないけど、その文字の違和感の正体がわかる。
「『ン』もおかしかったぜ。点を後で足したような感じだ。あれが元は点が書かれてないとすると『ノ』になるな。『ネ』の中にも『フ』の文字が隠れてやがる。先生が調べた篠目ふみと、知ってはならない言葉のアナグラム、『シノメフミ』……こりゃあ間違いねぇだろ」
偶然……か。
本当は「ミシメノフ」と書かれていたものが、いつの間にか「ミシナンネ」と形を変えた。
変化した文字のアナグラムが「シンナミネ」になるなんてね。
おかげで私達は、一度凄まじい絶望を味わうことになったわけだけど。
でも、もうここまで来たら絶望なんてしていられないよ。