「喜んでよ光星……これで悪夢を見なくなったんだよ?私のことをずっと見ててくれてありがとう……今は、私も大好きだよ。ねぇ……私達、これからもずっと……一緒にいようね」
目の前の赤い塊が、項垂れる光星の顔を手で挟み込んで。
ゆっくりと顔を近付けると、血に塗れた唇を光星の唇に重ねた。
その右膝、そして左太腿は、皮膚どころか肉もえぐれて、骨が見えている箇所さえある。
「う、うえぇぇぇぇぇっ!!」
思わず吐きそうになるけれど、何も食べていないから、もう何も出やしない。
「お、おいおいおいおいおい!!お前ら何してやがんだ!!俺と若葉が必死に動いてんのに!!お前らは!!」
「あ……若葉だ、海琉だぁ。二人も印を剥がそうよぉ……もう悪夢も見ないし、殺されることもないんだよぉ……」
包丁を手に、摩耶は海琉に近寄ろうとするけれど、脚をあんなに傷付けたせいか、床に倒れ込んで。
這うように、こちらに近付いていた。
「な、何事なの!?大声出して!えっ!?ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
光星のお母さんが、慌てて二階にやって来たけど、部屋の惨状を見た瞬間腰を抜かし、廊下に尻もちをつくように座り込んだ。
「おばさん!救急車を呼んで!早く!」
目の前の赤い塊が、項垂れる光星の顔を手で挟み込んで。
ゆっくりと顔を近付けると、血に塗れた唇を光星の唇に重ねた。
その右膝、そして左太腿は、皮膚どころか肉もえぐれて、骨が見えている箇所さえある。
「う、うえぇぇぇぇぇっ!!」
思わず吐きそうになるけれど、何も食べていないから、もう何も出やしない。
「お、おいおいおいおいおい!!お前ら何してやがんだ!!俺と若葉が必死に動いてんのに!!お前らは!!」
「あ……若葉だ、海琉だぁ。二人も印を剥がそうよぉ……もう悪夢も見ないし、殺されることもないんだよぉ……」
包丁を手に、摩耶は海琉に近寄ろうとするけれど、脚をあんなに傷付けたせいか、床に倒れ込んで。
這うように、こちらに近付いていた。
「な、何事なの!?大声出して!えっ!?ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
光星のお母さんが、慌てて二階にやって来たけど、部屋の惨状を見た瞬間腰を抜かし、廊下に尻もちをつくように座り込んだ。
「おばさん!救急車を呼んで!早く!」