ピアノの音が聞こえる廃校舎。
どうして呪いの根源が、進波音のルーズリーフだと思ったのか。
きっと、このピアノの音が……和田先生と進波音が作ったというこの曲が流れているから。
「このピアノ……進波音が近くにいると止まるだけだったな。早瀬には全く関係ねぇ」
「音が鳴ってても、月菜は私達の傍にいたもんね。それでも片方の動向がわかるのはありがたいよ」
廊下を歩き、まずここがどこなのかを確認する。
どうやら、音楽室がある校舎の二階。
廊下の突き当たりに教室があるし、何よりここは昼に通った場所だったから。
「片方……片方ね。てかよ、うちの学校にもしも呪物があるんだったら……まだいるんじゃないのか?俺達が見てない、他のやつがよ」
海琉のその言葉に、私の背筋に冷たい物が流れる感じがした。
そんな……白い物はまだいるっていうの?
もしかすると、私達を今までに殺した白い物は、良く見たら違う白い物だったとか?
いや、ピアノの音が止んで殺されたり、月菜だったりしたから、その他の白い物は見ていないはずだ。
「こ、これ以上不安にさせないでよ」
「まあ、そうだよな。ここでは殺されるか出口から出るか、その二つしかないんだからな」
どうして呪いの根源が、進波音のルーズリーフだと思ったのか。
きっと、このピアノの音が……和田先生と進波音が作ったというこの曲が流れているから。
「このピアノ……進波音が近くにいると止まるだけだったな。早瀬には全く関係ねぇ」
「音が鳴ってても、月菜は私達の傍にいたもんね。それでも片方の動向がわかるのはありがたいよ」
廊下を歩き、まずここがどこなのかを確認する。
どうやら、音楽室がある校舎の二階。
廊下の突き当たりに教室があるし、何よりここは昼に通った場所だったから。
「片方……片方ね。てかよ、うちの学校にもしも呪物があるんだったら……まだいるんじゃないのか?俺達が見てない、他のやつがよ」
海琉のその言葉に、私の背筋に冷たい物が流れる感じがした。
そんな……白い物はまだいるっていうの?
もしかすると、私達を今までに殺した白い物は、良く見たら違う白い物だったとか?
いや、ピアノの音が止んで殺されたり、月菜だったりしたから、その他の白い物は見ていないはずだ。
「こ、これ以上不安にさせないでよ」
「まあ、そうだよな。ここでは殺されるか出口から出るか、その二つしかないんだからな」