「だけどよ先生。呪いの根源の、進波音のルーズリーフを処分すれば終わるんじゃなかったのか?それなら早瀬のノートは大丈夫なはずだろ」
車に揺られながら、猛烈な眠気に耐えつつ、海琉と先生の話に耳を傾ける。
「うん。そう思うんだけど、早瀬さんのノートは『呪いのコピー』だ。もしかすると、呪いの根源がなくても効力を発揮してしまうかもしれないと思ってね。念の為だよ。キミ達だって嫌だろう?安全だと思って眠ったら、まだ悪夢が続いていた……なんてさ」
「いや、まあ確かにそうだけどよ。あー、早く寝たいぜ。この眠気とおさらば出来るって考えたら、もう少しくらい何とかなりそうな気がするな」
大きなあくびと伸びをして、目を擦る海琉。
「油断するなよ海琉。お前は気を緩めると失敗するタイプの人間だからな。最後まで気を抜くな」
「チッ。わかってるようるせぇな。お前は俺の親父か何かかよ」
そんなやり取りを、クスクスと笑いながら見ている。
ここ数日は本当に笑えなかったから、こんなくだらないことでも笑顔になってしまうよ。
月菜のノート。
私達の悪夢の、全ての始まりであるノート。
それを月菜に還せば……やっと終わるんだ。
車に揺られながら、猛烈な眠気に耐えつつ、海琉と先生の話に耳を傾ける。
「うん。そう思うんだけど、早瀬さんのノートは『呪いのコピー』だ。もしかすると、呪いの根源がなくても効力を発揮してしまうかもしれないと思ってね。念の為だよ。キミ達だって嫌だろう?安全だと思って眠ったら、まだ悪夢が続いていた……なんてさ」
「いや、まあ確かにそうだけどよ。あー、早く寝たいぜ。この眠気とおさらば出来るって考えたら、もう少しくらい何とかなりそうな気がするな」
大きなあくびと伸びをして、目を擦る海琉。
「油断するなよ海琉。お前は気を緩めると失敗するタイプの人間だからな。最後まで気を抜くな」
「チッ。わかってるようるせぇな。お前は俺の親父か何かかよ」
そんなやり取りを、クスクスと笑いながら見ている。
ここ数日は本当に笑えなかったから、こんなくだらないことでも笑顔になってしまうよ。
月菜のノート。
私達の悪夢の、全ての始まりであるノート。
それを月菜に還せば……やっと終わるんだ。