来客用玄関のドアを抜け、校門の前で待っている三人の所に戻る。
「海琉!人に逃げろと言っておきながら、お前は中に残っているとはどういう了見だ!」
「うるっせぇな!テメェが返事しねぇから探しに行ったんじゃねぇかよ!」
「なにぃっ!?俺のせいだって言うのか!?」
こんなやり取りも、なんだか海琉の顔は少し楽しそうで。
あの悪夢を見ていた時のような殺伐とした空気はなかった。
「良く頑張ったね。もうすぐだ、もうすぐでこの悪夢から抜け出せる。だから、あと少しだけ頑張るんだよ、雛木さん」
和田先生も、摩耶を励ますように優しい口調で。
「あと少し……あと少しで終わるんですね。良かった……死ななくて良かった」
廃校舎の中で何があったかを話すと、皆安堵したようで。
和田先生が白い物にルーズリーフを突き付けて、進波音の呪いを終わらせたということを知り、同じ手段で月菜の呪いも終わらせることが出来るはずと、希望が生まれたのだ。
「……もう行きましょう。ノブリン」
「あ、ああ。悪かったね丸山。じゃあ、朝に集合した学校まで頼むよ」
和田先生がそう言うと、丸山さんは小さく頷いて。
私達は車に乗り込んだ。
「海琉!人に逃げろと言っておきながら、お前は中に残っているとはどういう了見だ!」
「うるっせぇな!テメェが返事しねぇから探しに行ったんじゃねぇかよ!」
「なにぃっ!?俺のせいだって言うのか!?」
こんなやり取りも、なんだか海琉の顔は少し楽しそうで。
あの悪夢を見ていた時のような殺伐とした空気はなかった。
「良く頑張ったね。もうすぐだ、もうすぐでこの悪夢から抜け出せる。だから、あと少しだけ頑張るんだよ、雛木さん」
和田先生も、摩耶を励ますように優しい口調で。
「あと少し……あと少しで終わるんですね。良かった……死ななくて良かった」
廃校舎の中で何があったかを話すと、皆安堵したようで。
和田先生が白い物にルーズリーフを突き付けて、進波音の呪いを終わらせたということを知り、同じ手段で月菜の呪いも終わらせることが出来るはずと、希望が生まれたのだ。
「……もう行きましょう。ノブリン」
「あ、ああ。悪かったね丸山。じゃあ、朝に集合した学校まで頼むよ」
和田先生がそう言うと、丸山さんは小さく頷いて。
私達は車に乗り込んだ。