白い物と対峙し、ルーズリーフを見せ付けるように前に掲げた和田先生。
「おい!何してんだ先生!俺が殴ったからってかっこつけなくて良いんだぜ!?さっさと逃げるぞ!」
「僕は……もう逃げない!悪夢からも、波音からも!考えていたんだ。早瀬さんのノートに書かれていた最後の項目。『これは元の場所に還さなければならない』という意味を」
そう言えばそんなのがあったような気がする。
でも、私達がノートを机に戻さなくても勝手に戻ってるし、そのルーズリーフだってそうじゃないの?
「この意味……僕なりに考えてみた。それは恐らく、呪いの起源である波音に還す事で、悪夢が終わるんだってね!さあ波音、僕の所においで」
そう言って、和田先生はスッと視線を横に向けた。
途端に両肩をカタカタと揺らし、恐ろしい速度で和田先生へと接近する白い物。
そして。
再び和田先生が白い物に視線を戻して。
眼前に迫る白い物の顔に当てるように、ルーズリーフを押し付けたのだ。
途端に、パンッと弾けて、黒い霧のような物が私達の後方へと駆け抜けた。
今までとは違う、四散した白い物。
その直後、まるで長い悪夢から覚めたような、清々しさを感じた。
「おい!何してんだ先生!俺が殴ったからってかっこつけなくて良いんだぜ!?さっさと逃げるぞ!」
「僕は……もう逃げない!悪夢からも、波音からも!考えていたんだ。早瀬さんのノートに書かれていた最後の項目。『これは元の場所に還さなければならない』という意味を」
そう言えばそんなのがあったような気がする。
でも、私達がノートを机に戻さなくても勝手に戻ってるし、そのルーズリーフだってそうじゃないの?
「この意味……僕なりに考えてみた。それは恐らく、呪いの起源である波音に還す事で、悪夢が終わるんだってね!さあ波音、僕の所においで」
そう言って、和田先生はスッと視線を横に向けた。
途端に両肩をカタカタと揺らし、恐ろしい速度で和田先生へと接近する白い物。
そして。
再び和田先生が白い物に視線を戻して。
眼前に迫る白い物の顔に当てるように、ルーズリーフを押し付けたのだ。
途端に、パンッと弾けて、黒い霧のような物が私達の後方へと駆け抜けた。
今までとは違う、四散した白い物。
その直後、まるで長い悪夢から覚めたような、清々しさを感じた。