左右に教室がある廊下。
その途中まで移動した時、フッと辺りが暗くなって。
どうして暗くなったんだろうと思うより先に、それが目の前に現れた。
正面から、大きな顔が迫って来ていたのだ。
「う、うおおおおおおっ!?」
「きゃああああああっ!!」
走っていて、急に止まれるはずがないし、引き返せるはずもない。
それでも何とか今来た道を引き返そうと、振り返った瞬間。
私と海琉はその巨大な顔に噛み付かれて。
腹部に激痛が走って、私と海琉の上半身と下半身が分断された。
廊下に倒れ込んで、死を間近に感じるほどの痛みに声も出せずに。
このまま死んでしまうんだと理解しそうになった瞬間。
「あああああっ!!ド畜生がああああっ!!」
海琉が耳元で吠えて、床に拳をドンッと殴りつけたのだ。
その直後、私の下半身に感覚が戻った。
脚がある……動く。
でも、腹部に感じた死ぬほどの痛みと気持ち悪さに、私は胃から何かが逆流する感覚に襲われて、廊下の隅に黄色い液体を吐いてしまった。
「はぁ……はぁ……も、もう嫌だ!!なんでこんな目に遭わなきゃならないのよ!」
その途中まで移動した時、フッと辺りが暗くなって。
どうして暗くなったんだろうと思うより先に、それが目の前に現れた。
正面から、大きな顔が迫って来ていたのだ。
「う、うおおおおおおっ!?」
「きゃああああああっ!!」
走っていて、急に止まれるはずがないし、引き返せるはずもない。
それでも何とか今来た道を引き返そうと、振り返った瞬間。
私と海琉はその巨大な顔に噛み付かれて。
腹部に激痛が走って、私と海琉の上半身と下半身が分断された。
廊下に倒れ込んで、死を間近に感じるほどの痛みに声も出せずに。
このまま死んでしまうんだと理解しそうになった瞬間。
「あああああっ!!ド畜生がああああっ!!」
海琉が耳元で吠えて、床に拳をドンッと殴りつけたのだ。
その直後、私の下半身に感覚が戻った。
脚がある……動く。
でも、腹部に感じた死ぬほどの痛みと気持ち悪さに、私は胃から何かが逆流する感覚に襲われて、廊下の隅に黄色い液体を吐いてしまった。
「はぁ……はぁ……も、もう嫌だ!!なんでこんな目に遭わなきゃならないのよ!」