「落ち着きなさいキミ達!!一体何を騒いでいるんだ!」
和田先生が私達を見て、慌てたように声を上げた。
その声で、何か夢から覚めたような感覚に包まれて……スライドドアは開いていないし、海琉の脚も何事もなくそこにあったことに気付いたのだ。
「あ、あれ?脚がある。危ねぇ……持っていかれたかと思ったぜ」
安堵し、額にジワリと滲む汗を手で拭った海琉。
私も摩耶もホッと胸を撫で下ろす。
「ごめんなさい。車の外に白い物がいたんです。それで、海琉の脚が千切られて。でも、私達の見間違いのようです」
「幻覚を見始めたんだね。睡眠不足に加えて、気が狂いそうになるほどの恐怖を味わっているんだ。無理もない。必ずこの悪夢が終わると信じて、頑張るんだよ」
私と海琉はまだ大丈夫だと思うけど、問題は摩耶だ。
光星が押さえ付けてくれていないと、暴れ出しそうで心配になる。
こんな状況なんだから、仲間内で喧嘩をしてる場合じゃないと思うけど、摩耶自身、自分ではどうしようもないんだろうな。
あまりの恐怖で我を忘れているというか。
私がそうならないのは……。
「ん?なんだよ」
「んーん。なんでもない」
チラリと海琉を見ると、不機嫌そうにそう言われてしまった。
和田先生が私達を見て、慌てたように声を上げた。
その声で、何か夢から覚めたような感覚に包まれて……スライドドアは開いていないし、海琉の脚も何事もなくそこにあったことに気付いたのだ。
「あ、あれ?脚がある。危ねぇ……持っていかれたかと思ったぜ」
安堵し、額にジワリと滲む汗を手で拭った海琉。
私も摩耶もホッと胸を撫で下ろす。
「ごめんなさい。車の外に白い物がいたんです。それで、海琉の脚が千切られて。でも、私達の見間違いのようです」
「幻覚を見始めたんだね。睡眠不足に加えて、気が狂いそうになるほどの恐怖を味わっているんだ。無理もない。必ずこの悪夢が終わると信じて、頑張るんだよ」
私と海琉はまだ大丈夫だと思うけど、問題は摩耶だ。
光星が押さえ付けてくれていないと、暴れ出しそうで心配になる。
こんな状況なんだから、仲間内で喧嘩をしてる場合じゃないと思うけど、摩耶自身、自分ではどうしようもないんだろうな。
あまりの恐怖で我を忘れているというか。
私がそうならないのは……。
「ん?なんだよ」
「んーん。なんでもない」
チラリと海琉を見ると、不機嫌そうにそう言われてしまった。