「つまり、今からそのルーズリーフを探しに行く……ってことですか?」
「ああ。早瀬さんのノートもどうにかしなければならないが、波音のルーズリーフだって何とかして処分しなければならないからね」
その言葉を聞いて、やっとこの悪夢から抜け出せるかもしれないという実感が湧いてきた。
今までは、殺されないように、死なないようにただ生きているという感じだったから、それは大きな希望のように思えた。
「ああ……あああ……」
そんな中で聞こえた摩耶の唸るような声。
振り返ると、また怒られそうと思ったけど、恐る恐る振り返ってみると……摩耶は窓の外を見て、顔面蒼白で震えていたのだ。
「何怯えてんだよ摩耶。窓の外に一体何が……」
海琉もそんな摩耶が気になったのか、窓の外に目を向けると……私にも見える。
この車に併走して、白い物が満面の笑みを浮かべてこちらを見ている姿が。
「う、うおおおおおっ!!なんで!なんで白い物がいるんだよ!」
「あ、あわわわ……か、海琉にも見えてるの!?」
ガクンガクンと肩を上下に揺らし、猛スピードで走っている。
そして、手を伸ばして車を掴もうとしていた。
「ああ。早瀬さんのノートもどうにかしなければならないが、波音のルーズリーフだって何とかして処分しなければならないからね」
その言葉を聞いて、やっとこの悪夢から抜け出せるかもしれないという実感が湧いてきた。
今までは、殺されないように、死なないようにただ生きているという感じだったから、それは大きな希望のように思えた。
「ああ……あああ……」
そんな中で聞こえた摩耶の唸るような声。
振り返ると、また怒られそうと思ったけど、恐る恐る振り返ってみると……摩耶は窓の外を見て、顔面蒼白で震えていたのだ。
「何怯えてんだよ摩耶。窓の外に一体何が……」
海琉もそんな摩耶が気になったのか、窓の外に目を向けると……私にも見える。
この車に併走して、白い物が満面の笑みを浮かべてこちらを見ている姿が。
「う、うおおおおおっ!!なんで!なんで白い物がいるんだよ!」
「あ、あわわわ……か、海琉にも見えてるの!?」
ガクンガクンと肩を上下に揺らし、猛スピードで走っている。
そして、手を伸ばして車を掴もうとしていた。