蜘蛛の巣を手で払いながら、廊下を歩く。
真っ直ぐと、左側に伸びる廊下があったけれど、どちらも同じくらいの蜘蛛の巣。
仕方なく真っ直ぐ歩き、教室の入り口があれば中を確認する。
その作業を繰り返して、廊下の端まで辿り着いた。
「あーもう!蜘蛛の巣多過ぎ!巨大蜘蛛とかいないでしょうね」
出口が見付からないのと、眠いのと、そして蜘蛛の巣とで、イライラは募るばかり。
ピアノの音もさらに大きくなっていて、今では少し煩いくらいだ。
そんな状態で、出口を探し続ける。
どんどんイライラが募る。
蜘蛛の巣を払う手も、それに伴って乱暴になって行く。
とうとう、ピアノの音が煩すぎて耳を塞ごうとした時だった。
ピタリと、その音が止んだのは。
瞬間、ドクンと激しく動く心臓。
丁度T字になっている廊下の真ん中で。
白い物が近付いてる。
でも、どこから?
壁を背にして左右、そして正面を見て。
白い物の姿はない。
もしかしたら、まだ二階にいるのかもしれない。
それとも……右側にあるドアの中?
早く逃げたいのに、下手に動けば身動きが取れなくなる状況で、私はどうすることも出来ずにキョロキョロと辺りを見回すことしか出来なかった。
真っ直ぐと、左側に伸びる廊下があったけれど、どちらも同じくらいの蜘蛛の巣。
仕方なく真っ直ぐ歩き、教室の入り口があれば中を確認する。
その作業を繰り返して、廊下の端まで辿り着いた。
「あーもう!蜘蛛の巣多過ぎ!巨大蜘蛛とかいないでしょうね」
出口が見付からないのと、眠いのと、そして蜘蛛の巣とで、イライラは募るばかり。
ピアノの音もさらに大きくなっていて、今では少し煩いくらいだ。
そんな状態で、出口を探し続ける。
どんどんイライラが募る。
蜘蛛の巣を払う手も、それに伴って乱暴になって行く。
とうとう、ピアノの音が煩すぎて耳を塞ごうとした時だった。
ピタリと、その音が止んだのは。
瞬間、ドクンと激しく動く心臓。
丁度T字になっている廊下の真ん中で。
白い物が近付いてる。
でも、どこから?
壁を背にして左右、そして正面を見て。
白い物の姿はない。
もしかしたら、まだ二階にいるのかもしれない。
それとも……右側にあるドアの中?
早く逃げたいのに、下手に動けば身動きが取れなくなる状況で、私はどうすることも出来ずにキョロキョロと辺りを見回すことしか出来なかった。