二階に到着し、さらに左の廊下を走った。
渡り廊下を渡り、また別の校舎に入る。
「ハァ……ハァ……また校舎……もう!どれだけ大きい学校なのよここ!」
ピアノの音が聞こえ始めて、安心したと同時に、吐き出すようにそう独り言を呟いた。
少なくとも、白い物と同じ校舎にいなければ自由に動ける時間は増える。
そして、大きな校舎に入ってすぐにまた階段。
このまま、まず二階から調べるべきか……それとも他の階にすべきか。
窓の外には体育館らしき建物も見えるけど、そこに続く廊下は一階に見えるから、今は特に関係ないかな。
「……三階かな」
そう思った根拠は特にないけれど、上から順に……というのが私のいつものパターンだから。
そう決めて、三階へと上がる。
「うわ……凄い蜘蛛の巣。ここが一番酷いんじゃないの?」
ガラスや天井が落ちているのは元より、廊下の端が見えないくらいに白く、蜘蛛の巣が張り巡らされていたのだ。
普通なら、こんなところは進みたくない。
でも、出口を探すという目的があるし、何より……ほんの少し、ピアノの音が大きくなったような気がするから。
渡り廊下を渡り、また別の校舎に入る。
「ハァ……ハァ……また校舎……もう!どれだけ大きい学校なのよここ!」
ピアノの音が聞こえ始めて、安心したと同時に、吐き出すようにそう独り言を呟いた。
少なくとも、白い物と同じ校舎にいなければ自由に動ける時間は増える。
そして、大きな校舎に入ってすぐにまた階段。
このまま、まず二階から調べるべきか……それとも他の階にすべきか。
窓の外には体育館らしき建物も見えるけど、そこに続く廊下は一階に見えるから、今は特に関係ないかな。
「……三階かな」
そう思った根拠は特にないけれど、上から順に……というのが私のいつものパターンだから。
そう決めて、三階へと上がる。
「うわ……凄い蜘蛛の巣。ここが一番酷いんじゃないの?」
ガラスや天井が落ちているのは元より、廊下の端が見えないくらいに白く、蜘蛛の巣が張り巡らされていたのだ。
普通なら、こんなところは進みたくない。
でも、出口を探すという目的があるし、何より……ほんの少し、ピアノの音が大きくなったような気がするから。