廊下の真ん中、左右に階段があって、左側には白い物がいる校舎に続く廊下がある。
玄関に続く廊下だ。
ここからじゃ、白い物がどちらの階段を使って、どのルートを通ってここまで来るかがわからない。
いつまでもここで睨み合いを続けているわけにはいかない。
窓の端、柱に視界が隠れた瞬間、一か八か私は駆け出した。
向かうのは玄関に向かう廊下!
ジャリジャリと音を立てて廊下を走り、何とか廊下を曲がった……瞬間。
「フヒヒヒヒヒッ……」
という笑い声が、今いた廊下の奥から聞こえたのだ。
多分だけど見られては……いないはず。
というよりも速すぎる!!
私が10mくらいを走る間に、白い物は反対側の校舎の三階から、二階に下りて図書室の前の廊下を通って一階に下りた。
幽霊だからといえばそれまでだけど、その異常な速さに、一気に不安が身体を包み込む。
ピアノの音も聞こえなくて。
ゆっくり、ゆっくりと反対側の校舎に向かって移動を始めた。
白い物は、目標がない時はゆっくり動く。
それは昨日の夢で確認済みだ。
眠い頭で必死に状況を整理しながら、私は反対側の校舎の階段を上った。
玄関に続く廊下だ。
ここからじゃ、白い物がどちらの階段を使って、どのルートを通ってここまで来るかがわからない。
いつまでもここで睨み合いを続けているわけにはいかない。
窓の端、柱に視界が隠れた瞬間、一か八か私は駆け出した。
向かうのは玄関に向かう廊下!
ジャリジャリと音を立てて廊下を走り、何とか廊下を曲がった……瞬間。
「フヒヒヒヒヒッ……」
という笑い声が、今いた廊下の奥から聞こえたのだ。
多分だけど見られては……いないはず。
というよりも速すぎる!!
私が10mくらいを走る間に、白い物は反対側の校舎の三階から、二階に下りて図書室の前の廊下を通って一階に下りた。
幽霊だからといえばそれまでだけど、その異常な速さに、一気に不安が身体を包み込む。
ピアノの音も聞こえなくて。
ゆっくり、ゆっくりと反対側の校舎に向かって移動を始めた。
白い物は、目標がない時はゆっくり動く。
それは昨日の夢で確認済みだ。
眠い頭で必死に状況を整理しながら、私は反対側の校舎の階段を上った。