その方法は、あまりにも壮絶で、とてもじゃないけど真似出来そうにない。


「印」というのは、十中八九あのアザで間違いないと思うけど。


私の場合は首と左腕で、首なんて剥ぎ取ろうとしたら頸動脈を切って死んでしまうかもしれない。


あの苦しみを何度も味わうくらいなら、一度だけの苦しみで終わらせるというのも手かなと、本気で考えてしまう。


「おいおい……そんなの無理すよ。俺と光星はまだいいとして、こいつらは二箇所も付いてるんすから」


「だったら、この方法は諦めるんだね。ただ、僕と同じようにあの言葉を知ってしまった同級生達は……皆死んでしまったよ。僕も一緒に死ぬべきだったんだと、今でも思うことがある」


結局……ふりだしに戻ったって感じがする。


せっかくこの呪いについて話せる人がいたと思ったのに。


「そんなぁ……私達は死ぬしかないの?この呪いは解けないの?」


摩耶が今にも泣き出しそうな表情で、諦めに近い言葉を吐いたけれど。


光星はそれでも食い下がった。


「何か……何か方法はないんですか!?他にも知ってることがあったらなんでもいいんです!教えてください!」


「……キミ達は早瀬さんと違って、まだ何とかなりそうだね。でも、これだけは約束してくれないか。絶対に、何があっても諦めないって。死のうなんて思わないって」