何度でも聞いてあげるから。

 人生で最高の恋をした。いつかそうやって笑える日が来れば、それはどんなに幸せな未来だろうか。





「うう……蓮」





「泣くなよ……」





 僕は海愛の瞳からこぼれ落ちる涙を指で拭い、困ったように笑った。



 あと何度、君と愛を確かめられるのだろう。

 あと何度、君の温もりを感じていられるだろう。



 不確かな未来を想像し、僕は唇を噛み締める。





「愛してる」





 何度でも伝えよう。命が続く限りずっと。



 だからもう泣くなよ。なあ、海愛。